コンサルティング業界に関する一般的な質問
■英語について:英語が出来なくてもコンサルタントになることは可能ですか?
はい、可能です。
戦略系やM&Aなどの特定の部門ではビジネスレベルの英語力が要求されますが、英語力不問の戦略ファームや業務/ITコンサルも存在します。
ただし、外資系コンサルファームではキャッチアップする気概は必須となります。
(社内メールや資料の多くが英語であり、また例えばマネージャ以上の昇格に700点以上、というように昇格条件にTOEICスコアが求められる企業もある為です。)
また、高い英語力はプロジェクトの範囲を広げるのに役立ちます。
■資格について:MBAはなくてもコンサルタントになれますか?
はい、可能です。
トップ戦略ファームでもMBA保持者は3割弱であり、逆に言えば、7割はMBA未保持です。
ただし、高校・大学の学歴に自信がなく、MBAを取得して学歴を向上させたい場合、どこでも良いわけではなく、トップスクールを目指す必要があります。
■学歴について:学歴フィルターはありますか?
はい、残念ながらございます。
優秀な人材を絞り込む為のスクリーニング条件として、学歴は極めて相関性が高く、合理的な手段となっています。
トップティアの戦略系コンサルファームでは、東大・京大・東工大・一橋、早慶の上位学部出身者を採用しています。
拡大している領域(例えば、デジタル関連の専門性)の人材については、若干緩和して採用しています。
一方、総合系コンサルファームの非戦略部門においては、経験や専門性を重視しており、学歴だけでお見送りになる可能性は低いようです。
■資格について:コンサル転職に役立つ資格はありますか?
基本的には実務経験が最も重要ですが、有効な資格としては以下があります。
・若さの資格→第二新卒枠に有効
・USCPA、公認会計士→財務会計やM&A系のコンサルに有効
・PMP→プロジェクトマネジメントコンサルタントに有効(厳密には資格や有利、というよりもPM経験が評価される)
・英語力(TOEIC)→TOEIC目安700がボーダーになるポジションも多く、英語力があれば選択肢が広がります。
■再応募について:以前に応募したコンサルファームへの再応募は可能ですか?
はい、可能です。
企業やポジションによりますが、戦略系コンサルファームでは通常2年以上、総合系コンサルファームでは1~2年以上経過するとチャンスがあります。
異なるユニットやポジションへの応募であれば、期間をあけずに挑戦できることもあります。
ただし、過去にアンマッチが指摘された場合や内定辞退があった場合、その履歴は残っているため、再応募に際してはエージェントに過去の経緯を共有し、戦略的に進めることが重要です。
転職活動に関するご質問
■回答期限について:内定後の回答期限はどれくらいですか?
通常は1週間です。
企業によって異なりますが、戦略ファームや総合ファームでは通常、採用通知書(オファーレター)が発行されてから1週間の回答期限が設定されます。
この期限は交渉によって延長できる場合もありますが、逆に3営業日での回答が求められることもあります。
各企業の選考スケジュールや柔軟性を考慮しながら、エージェントと共にスケジューリングを戦略的に進めると良いでしょう。
■面接について:何社くらい同時に応募するのがいいですか?
平日(朝10:00~夜19:00開始の時間帯)の面接対応が可能かどうかにもよりますが、目安としては、
1週間に1回(=月に4回) → 応募数は3~4社
1週間に2回(=月に8回) → 応募数は6~7社
が現職に無理のない範囲と言えます。
ただし、これは同時応募の上限であり、自身の方向性や希望する企業の数によっても変わります。
無理なく取り組める数を見極め、戦略的に進めることが大切です。
■面接について:転職活動を開始する前に退職するのはリスクありますか?
はい、リスクがあり、基本的にはお勧めできません。
最も大きなリスクは焦りにより、転職が目的となり、妥協した転職になる可能性があることです。
経験から言えることは、離職期間が半年を超えると、書類通過率が急激に低下します。
もし半年以内に内定がもらえない場合、その時点で自身が狙う企業(第一希望から第二希望の範囲)をすでに受けてしまっており、選択肢が減少している可能性が高いです。
その後、焦りと疲労の中で第三希望以下の面接にモチベーションを維持することが難しく、結果としてNGが続き、内定がもらえた企業に飛びつくことになる、というのが最悪のシナリオです。
先に退職するという最終手段を取る前に、応募時期をずらすなどで時間を作る方法がないか、エージェントに相談してみることをお勧めします。
■資格について:普通自動車免許は履歴書に記載すべきでしょうか?
コンサルティングファームにおいては不要です。
その他、迷った場合は、「応募する企業や職種で活かせるかどうか」で判断すると良いです。
面接で有益な話題になる可能性のあるユニークな資格であれば記述することも検討できますが、仕事と直接関係の薄い資格は、志向がブレている印象を与える可能性もあるので慎重に選ぶことが重要です。