IPO・IRコンサルタントとは?
IPO・IRコンサルタントは、上場を目指す企業や、上場後に投資家とのコミュニケーションを重要視する企業に対して、戦略策定から実行までをサポートする職業です。
IPOとは、初回公開発行(Initial Public Offering)の略で、企業が新規に株式を公開し、事業投資や人的資本の拡大等の資金を獲得する手段の一つです。
一方、IR(Investor Relations)とは、投資家や利害関係者への情報提供や関係構築を意味し、企業価値を最適化しながら企業のブランディングを上げるための手段です。
なぜIPO・IRコンサルタントの需要が増えているのか?
上場を目指す企業が増える一方で、上場に伴う要件は年々高まっています。この背景には、株式市場の監督プレッシャーが増し、上場に求められるガバナンスが高まっていることが原因です。
その上、投資家は企業の成長可能性に関する情報を求めるため、IR活動の重要性も高まっています。
これらの理由から、IPO・IRに特化したコンサルタントの需要が拡大しています。
具体的なIPO・IRコンサルタントの仕事
①IPO準備のサポート
・資本政策の設計
・法規、金融認証上の手続きのサポート
・定型文書やコンプライアンスレポートの作成
・対象企業が適正バリュエーションを獲得するための戦略立案
・ロードショーマテリアルの作成
・バリュエーション観点から逆算的に導かれる事業・組織戦略(コーポレートアクションの提案を含む)の策定および実行のハンズオン型支援
②IR活動のサポート
・投資家向け資料や資源の作成
・株主総会などのイベントの設計、運営
・投資家などの関係者とのネットワーク構築
転職するためにどのような経験・スキルが必要?
IPO・IRコンサルタントに転職するためには、さらに以下の経験が求められますが、未経験からのチャレンジも可能です。
①金融系の知識や経験
銀行・証券会社での業務経験、コンサルタント(特にM&A、FAS)などでの経験。
②経営戦略室やIRでの経験
事業会社での経営戦略、中期経営計画、IR業務などの経験。
③ロジカルシンキングやプロジェクトマネジメントスキル
企業内外の関係者へ客観的に高い評価を得られるため、IR資料の構成やプランニング、およびプロジェクトを推進するマネジメントスキルが求められます。
④英語力
国際イベントや投資家とのやり取りを考えると、英語がビジネスレベルであることは望ましいです。
まとめ
IPO・IRコンサルタントは、企業の成長や固実性を支える不可置な存在となりつつあります。
これからも需要の増大が見込まれる中で、プロフェッショナルとしてのスキルを高めることが重要です。
関連記事はこちら