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コンサル転職を成功に導く応募書類の作成術 – 履歴書・職務経歴書・志望動機書のポイント

2024.12.27

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コンサル転職の第一関門である「書類選考」。

これを突破するための「履歴書」「職務経歴書」を、どのように作成すればよいのでしょうか?

また、応募書類でどのような点が評価されるのでしょうか?

本コラムでは、これらの疑問に明確にお答えします。

こんな方におすすめ

・コンサル転職に向けた応募書類の具体的な作成方法を知りたい
・書類選考でコンサルファームが重視するポイントを押さえたい

実際に、ここで紹介する方法を取り入れた多くの方が、難関コンサルファームの書類選考を突破しています。

中には、書類選考で連続して不合格だった方が、今回のノウハウを活用したことで次々と合格を勝ち取った事例もあります。

この記事では、履歴書・職務経歴書の作成テクニックに加え、必要に応じて求められる「志望動機書」の効果的な書き方も詳しく解説しています。

読み終えた後には、すぐに応募書類の作成に取り掛かれるようになるはずです。

コンサル転職を目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。

履歴書は加点を狙うものではなく、減点を避けて正確に自分を伝えることが重要です。

注意すべきポイント

・誤字・脱字
・職務経歴書との年月の不一致
・経歴の誤記・詐称

特にコンサル業界に限らず、これらのミスは「ドキュメント作成能力」や「細部への注意力」を疑われる原因になります。

書類作成には細心の注意を払いましょう。

フォーマット:JIS規格の履歴書(Word・Excel)を使用するのが一般的です。

作成方法:PCで作成するのが基本です。

※手書き指定がある企業は例外的に手書きで作成しますが、コンサルティング業界ではほとんど求められません。

学歴:学部・学科まで記載します。

休学・留年:海外留学など特別な理由がある場合は、理由を明記します。

TOEICスコア:600点以上を記載。特に外資系コンサルファームを志望する場合は800点以上が望ましいです。

資格:コンサルタントとしての業務に活かせる資格のみを記載します。普通自動車免許やカラーコーディネーターなど、関連性の薄い資格は省略しましょう。

例外的に記載するケース

コンサル業務に直接関係がない資格でも、面接の際に話のネタとなるような珍しい資格・経歴は記載するのも一案です。

判断が難しい場合は、履歴書の作成や添削を行ってくれるエージェントに相談するのが賢明です。

① 入社・退職年月の確認

履歴書の職歴と職務経歴書の記載が一致しているかを必ず確認してください。

年月のズレは「細かい部分を確認しない人物」と見なされるリスクがあります。

② 経歴の正確性

経歴詐称は絶対にNGです。

職歴を少なく見せるために短期間の職歴や派遣の経歴を省くことは、詐称と判断されますので、正確に記載しましょう。

③ 学歴の詳細

戦略系コンサルティングファームなどでは、高校時代の偏差値や出身校まで確認される場合があります。

必要に応じて詳細な学歴情報を記載してください。

履歴書は応募書類の中でも「基本情報を正確に伝えるツール」です。

細部に気を配り、正確かつ誠実に作成することで、選考通過率を高められます。

職務経歴書は、自分の経験を「ブランディングする」場です。

履歴書が事実をそのまま記載するものだとすれば、職務経歴書は自身の強みや実績を魅力的に見せることが求められます。

ただし、虚偽や誇張は厳禁です。

事実をベースに、伝え方や強調するポイントを工夫することが重要です。

コンサルタントとして求められる要素の中でも、「問題解決力・課題解決力」は特に重視されます。

職務経歴書を通じて、この力をいかにアピールできるかが、コンサル転職の成否を分けると言っても過言ではありません。

理想は2~3枚程度。

それ以上のボリュームになる場合は、サマリーで要点を簡潔にまとめ、見やすさを意識しましょう。

基本構成例:

【職務概要(サマリー)】 – 経歴の全体像を簡潔に記載
【得意分野/スキル】 – 強みや専門分野を端的にアピール
【職務内容詳細】 – 実績や経験を具体的に説明

構成に絶対的な正解はありませんが、重要なのは「自分の強みが一目で伝わること」です。

ご自身の経験やスキルを最も効果的に表現できる形式を採用しましょう。

1.サマリー・概要がカギを握る

    コンサルファームの面接官は多忙で、面接直前にサマリーだけ目を通してくるケースも珍しくありません。

    冒頭の【職務概要】【得意分野/スキル】が選考結果を左右する可能性があります。

    ここで一目で「この人に会ってみたい」と思わせるインパクトを残しましょう。

    2.数字を使って実績を定量的に表現

      「トップクラスの実績」といった抽象的な表現ではなく、具体的な数字を用いて実績を示します。

      例:

      修正前:「トップクラスの成績を達成」

      修正後:「売上達成率120%を3年連続で記録し、上位5%にランクイン」

      3.Before→Afterのストーリーで貢献度を強調

        職務内容の詳細では、【得意分野/スキル】を裏付けるエピソードを交えます。

        Before(課題背景・目標):自身が関わる前の状況や課題を説明

        After(成果・結果):自分の貢献によって達成された結果や改善内容を記載

        このプロセスを踏むことで、自身の役割や影響力が明確になります。

        ① 誤字脱字のチェックは徹底的に

        誤字脱字は、細部への注意力不足と見なされる可能性があります。

        完成後は必ず複数回のチェックを行いましょう。

        ② 推敲を重ねて完成度を高める

        コンサル転職では「論理的で簡潔な文章力」が問われます。

        一度で完成させるのではなく、何度も推敲を重ねて洗練させることが重要です。

        ③ 知的で洗練された表現を心がける

        稚拙な表現はマイナス評価につながります。

        簡潔かつ論理的な表現を意識し、知的な印象を与える言葉選びを行いましょう。

        戦略系コンサルファーム – 「学歴」と「職歴」が重視される傾向が強い
        総合系コンサルファーム – IT経験やプロジェクトマネジメント経験など、具体的な業務経験が重視される

        詳細は各ファームの募集要項や、エージェントのサポートを受けて確認しましょう。

        職務経歴書は、自分の価値を最大限に伝える「プレゼン資料」です。

        問題解決力や成果を具体的に伝え、コンサルタントとしての資質をしっかりアピールすることが、書類選考突破へのカギとなります。

        志望動機書は、「なぜコンサル業界を目指すのか」「自分が入社後にどのように貢献できるのか」を具体的に伝えるための書類です。

        単なる意欲表明ではなく、自身の経験や価値観を論理的に整理し、相手に納得感を与える構成が求められます。

        ① 志望理由を箇条書きで書き出す。
        ② 各理由の論理関係を確認し、矛盾や弱点がないかをチェックする。
        ③ ②で完成度を高めた後、Wordで清書する。
        ④ 「誤字脱字」「表現の曖昧さ」を修正し、仕上げる。

        いきなり清書せず、論理的な整合性を確認する段階(②)を設けることで、手戻りや不要な文章が削減できます。

        論理的に弱い部分がある場合は、エージェントにレビューを依頼するのが効果的です。

        志望動機書は、簡潔かつ説得力を持たせることが重要です。

        Word1枚程度に収めましょう。

        基本構成例:

        1.冒頭:コンサル業界を志望する理由(3点程度)
        2.各志望理由を裏付ける具体的なエピソード・経験
        3.コンサルタントとしての貢献意欲

        詳細描写が重要です。抽象的な表現を避け、自身の体験やエピソードを交えることで、より説得力が増します。

        必須要素
        「なぜコンサル業界を志望するのか?」
        「なぜその企業(ファーム)を選ぶのか?」

        NG例
        「コンサルでなくても実現できるのでは?」と思わせる理由
        「コンサル業界に過度な憧れを持っている」と見られる表現

        現職での経験や課題解決エピソードとコンサル業界への想いをリンクさせることが重要です。

        「学生時代からコンサルに憧れていた」という理由だけでは説得力に欠けます。

        それだけ強い想いがあるなら、すでに現職で何らかの自己研鑽や課題解決に取り組んでいるはずだからです。

        良い例
        「現職にて◯◯の課題解決に自ら手を挙げ、プロジェクトを成功に導いた。この経験を通じて、クライアントの変革に深く関与するコンサル業界への関心が高まり、改めて挑戦を決意した。」

        →「コンサルへの想い」と「実際の経験」を結びつけることで説得力を持たせています。

        プロフェッショナルマインドの表現

        「for the client」「for the team」といった貢献意識を盛り込みましょう。

        「自己成長」や「挑戦したい」というfor meの視点を強調しすぎないことが重要です。

        コンサルタントはプロフェッショナルとしてクライアントへの貢献が求められるため、自己実現ばかりを前面に出すことはマイナスになりかねません。

        ① 面接との整合性
        書類に記載した内容と、面接での回答にズレが生じないように注意してください。一貫性がないと信頼性が低下します。

        ② 論理構造の確認
        繰り返し読み返し、論理の矛盾がないかチェックしましょう。時間をおいて見直すと新たな視点が得られます。

        ③ 誤字脱字のチェック
        どれだけ想いが詰まっていても、誤字脱字があると印象が大きく損なわれます。第三者の目を通してダブルチェックを行いましょう。

        本記事では、コンサル転職において欠かせない履歴書・職務経歴書・志望動機書の作成ポイントについて解説しました。

        ・履歴書は「ミスを防ぎ、減点を避けること」が重要
        ・職務経歴書は「問題解決力を示し、加点を狙う書類」
        ・志望動機書は「コンサルへの熱意と具体的な貢献意欲を伝える」

        これらを意識することが、選考突破の鍵となります。

        コンサルファームへの転職を目指す際、応募書類のクオリティは面接対策と同じくらい重要です。

        しかし、自分一人で作成するには多くの時間と労力がかかります。

        弊社では、第三者視点でのアドバイスや書類の添削など、きめ細やかなサポートを提供しています。

        応募書類でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。