📉 マイケル・バーリ(Michael Burry)という投資家をご存じでしょうか?
映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転(原題:The Big Short)」( https://www.moneyshort.jp/ )の主人公として描かれた、
2007年のサブプライム金融危機の際にショートポジションに(株式市場の価格が下がったら儲かるように)賭けて大儲けした人です。
「世紀の空売り」と言う報道が出てきたらだいたいこの人の話題。
そのバーリ氏、AIブームで高騰する現在の株式市場に対し、また下落に大きく賭けてきました。
彼の率いるファンド:サイオンが、エヌビディアやパランティアといったAI関連株に対しショートポジションで参戦したのです。
これがAIバブル崩壊の予兆か?と投資家界隈をどよめかせています。
🤔 映画「マネー・ショート」には、サブプライムローン期に株式市場の下落に賭けて大儲けしたバーリ氏含む4人の主人公が出てきます。
個人的に印象的だったのは、この4人はほとんど顔を合わせないのですが、 儲けた直後にみんな揃って神妙で複雑そうな顔をする、という点。
株式市場の下落で儲けるということは、ある意味で他人が不幸になればなるほど利益を得られるということであり、 後味の良いものではないということを示唆しています。
この莫大な利益の裏側には、無数の倒産企業と路頭に迷う従業員とその家族達がいる、それによって自分達だけが儲かるということは、果たして正しいことなんだろうか?と。
少なくとも、働いて価値を産むという誰もがイメージする一般的な「働く喜び」とは、 本質的に正反対ですよね。
🎬 ちなみにこのバーリ氏、
・義眼で、
・アスペルガーで(自分で公表しています)、
・元・医者で、
・医者として勤務していた頃に趣味で書いていた株ブログがバズって、
・ファンドマネージャーとしてスカウトされた、
という凄すぎる経歴を持つ人物。
発達障害のためコミュニケーションは苦手なものの、
文字には異常なほど強く、あの分厚い投資信託の目論見書を全部読み込んでたらしいですよ。
興味のある方は映画と合わせてチェックしてみてください。
なお、映画は株式取引の知識がある程度ないとチンプンカンプンなのでその点は注意。
個人的には、原作の小説版の方がより具体的で面白かったです。
「最後のカモ:みずほ銀行」なんて章があり、日本との絡みが分かったりもします。
今回の元記事はコチラ▼
https://lnkd.in/e8AfrRZm
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マイケル・バーリとAIバブル
2025.11.20
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