
doda公表「2026年 ミドルシニアの転職市場予測レポート」を読みました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000962.000022215.html
本レポートは、45〜60歳を対象に、今後の転職市場の動向を分析したものです。
レポートによれば、2026年のミドルシニア層の転職者数は、
過去最多水準に達する可能性が高いとされています。
その背景には、構造改革・事業再編をきっかけに、
ミドルシニア層が転職市場へ流入する動きが加速している点がある、とのこと。
年齢で転職価値を測る時代は終わりつつあり、
年齢ではなく、即戦力性「だけ」で判断する時代に移りつつあります。
本レポートは、いわゆる「35歳転職限界説」の終焉を示すとも言えるでしょう。
レポート内には、
「対象企業の4割以上が」「40代後半以上の人材の採用が増える見込み」
と回答した、という記載があります。
実際、弊社のクライアント様の中にも、
「採用対象年齢を引き上げた」
「定年年齢の後ろ倒しを検討している」
と仰る企業様が、続々と現れてきています。
弊社にとっては、報道と現場の実感とがようやく一致してきたな、という印象です。
40代・50代というキャリアの成熟期にある方にとって、
このレポートは「これからの転職市場の変化」を予測するうえで、
有益な指標となるのではないでしょうか。
ただ、だからといって、
「40代以降でも簡単に転職できるようになった」
というわけでは決してないと考えます。
採用選考におけるスキルマッチングは、
より高い精度を求められるようになっています。
それゆえ、応募書類の作り込みや面接対策の重要度は、
AI時代にもかかわらず高まっています。
また、転職者が増えるということは、
同時に競争相手も増えるということを意味します。
競争を勝ち抜くためのパートナーがAIだけというのは、
若干心許ないでしょう。
特に、これまで転職経験がない方の中には、
現代における転職活動の実態やノウハウを、
十分に理解されていない方も少なくないと感じます。
今後、40代・50代の転職活動においては、
より緻密な戦略と、伴走するパートナーが必要となっていきそうです。
なお、個人的には、
さらに10年後はどうなってしまうのか、
という心配を覚えないでもありません。
いまどきの40代・50代は、普通に手を動かせます。
しかし、そういった人たちも、
10年後には50代・60代になってしまうわけで、
さすがに現場業務は厳しくなるでしょう。
そうなったとき、社会として、労働力不足をどのように補えばよいのか。
そういった長期的視点に基づく社会設計の議論は、
まだ十分に尽くされていないように感じます。
このレポートは、
転職を考える個人にとっての指標であると同時に、
社会全体に対する問いや、為政者に対する警鐘を内包したものだと考えます。
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