40代エンジニアがお見送りになる理由3選
【目次】
1. 年齢「だけ」のせいではない
「やはり40代だから厳しいのだろうか。」面接で不採用が続くと、そう感じてしまう方は少なくありません。特にITエンジニアは技術の進化が早く、若手人材も多いため、「年齢」が不利に働いているのではないかと考えがちです。
しかし、実際の転職市場では、年齢そのものが理由で落とされているケースばかりではありません。落ちる人には、ある程度共通したパターンがあります。年齢を嘆く前に、その構造を整理してみることが重要です。
2.40代エンジニアが転職活動していてNGになる理由3つ
結論を先に言うと、落ちる理由はだいたいこれです。
①就業可能期間をチェックしていない
②成果の具体性と再現性が不十分
③市場ニーズとのズレがある
年齢は「表面的な要素」にすぎません。本質は、企業側の評価軸と噛み合っているかどうかです。
3.理由① 就業可能期間をチェックしていない
一番多いのが「あと何年就業可能なのか?」という視点で通過困難な企業に応募してしまっている、というもの。
日本企業は基本、人材を長期運用する前提で採用します。新卒採用はその最たるものですし、中途採用においても10年、20年と活躍してほしいと考えています。
しかし、60歳定年の会社に55歳で入社したら、あと5年しか働けません。
定年年齢や役職ごとの年齢上限が決まっている場合、これらが採用のネックになることは当然です。
定年年齢から15年ほど引いたところが、事実上の応募年齢上限となると考えられるでしょう。
「良い人だけど、定年のことを考えると、入社後数年しか働いてもらえないんだよね。。
慣れるまで1年程度はかかること、年収の高さを考えると、ペイしないかなぁ。。」
そういった人事の本音を聞いたことは何度もあります。
しかし、企業によっては、定年選択制の導入、再雇用制度の積極活用、定年年齢の後ろ倒しなどを踏まえ、就業終了タイミングを後ろ倒ししていることがあります。
こういった企業は比較的高齢な方の採用に前向きであることが多いです。
求人票に年齢条件を記載することは法律で禁止されましたが、定年年齢などは禁止されていません。
多くの企業がHPに掲載しているので、チェックしてみるといいでしょう。
大手エージェントを使って薦められるがままに応募したがほぼ全滅した、
100社以上応募したがほとんどダメだった、
という方は、大抵この理由です。

4.理由② 成果の具体性と再現性が不十分
次に多いのが、書類や面接において、スキルや実績の説明が具体性に欠けているケースです。
よくあるのは
・「プロジェクトを担当しました」
・「大規模案件に関わりました」
・数値や影響範囲が曖昧
といった説明にとどまってしまうことです。
40代の場合、どんなことが出来て、どのような価値を出してきたか「具体的に」問われます。人事側は、どんな業務を御願いするか緻密に判断する必要があり、「採用してから教育すればいいや」と言った発想は皆無ですので、業務内容、規模、役割、成果、影響範囲などを可能な限り具体的に示すことが必要です。
なるべくしっかり棚卸しをしておきましょう。
また、「再現性」も重要です。
企業が知りたいのは、違う環境でも同じような成果を出せるか?ということ。
御自身の実績の本質的な価値はどこにあるのか?を明示し、細部が違っても本質的に同じであれば再現できる、
と説得力をもって主張することが大切です。
40代は単なる作業者としてではなく、意思決定や後輩育成の役割も期待されるため、
・設計に関与したか
・意思決定に参加したか
・後輩育成や調整を担ったか
といった点についても、経験の深さと再現可能性がチェックされます。
転職の現場でよく見受けられる落ちやすいパターンとしては、
・指示を受けて動いた話が中心
・自分の判断ポイントが語れない
といったものがあります。
こうしてみると、40代の転職では、経験の棚卸しと価値の言語化を今まで以上にしっかりと行うことが求められる、と言えます。
【関連記事】
■40代 面接でのアピール法
5.理由③ 企業ニーズと経験のズレ
三つ目は、企業の求める人材ニーズと応募者の経験のミスマッチ、です。
これは20代30代でも十分起こりえる話ですが、40代以降は特に顕著になります。
・古いプログラミング言語しか扱えない
・自社専用スキルのみで汎用性が低い
・プレイヤー経験中心なのに管理職を希望している
こうしたズレがあると、年齢の問題とは無関係に、シンプルに採用側との期待値が合いません。
技術に関しては、やはり常日頃からの学習が鍵となります。
リスキリングや最新動向へのキャッチアップなどを続けることは、エンジニアとして生きる上ではやはり必須ですし、歳を取っても学び続けている姿勢は、それ自体評価に直結します。
また、年齢が高いからといって必ず管理職にならなければならないわけではありません。スペシャリストとしての道も十分にあります。無理に管理職が可能だとアピールする必要はありません。
普段からしっかりと自己研鑽を行い、スキルを言語化しておく。
応募にあたってはスキルと想定業務内容とのマッチングをしっかり行う。
これにより通過率は高められるはずです。
【関連記事】
■40代エンジニアの市場価値
6. まとめ:年齢は本質ではない
企業が見ているのは、あくまで「自社の業務で、この人材を活用できるシーンがあるか」です。
年齢のせいで落ちるのではなく、あくまで
「自分を活用してもらうイメージを具体的に示せていない」から不採用になるのです。
そうでなければ、そもそも面接に呼ばないはずですから。
年齢は変えられません。
しかし、見せ方と準備は変えられます。
【関連記事】
■40代エンジニアの生き残り戦略:転職市場の現実と実践【まとめ】


