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40代エンジニアの面接でのアピール法

2026.02.21

40代エンジニアの生き残り戦略

40代エンジニアの面接でのアピール法


1.40代の面接は、若い頃とは別競技

40代の面接は、20代・30代の頃とはまったく性質が異なります。
若手のときに通用していた準備の多くが、そのままでは機能しません。
評価軸そのものが変わっているからです。

若手は「これから伸びるか」が見られます。
一方、40代は「今すぐ使えるか」で判断されます。

ポテンシャルではなく、即戦力性一本。これが前提です。
この前提を理解せずに面接に臨むと、すぐに会話が噛み合わなくなります。

 

2. 何を見られているのか?

40代の面接はシンプル。
「この人は明日から戦力になるか。」面接官はこの一点を確認しています。

志望動機の美しさよりも、再現性のある成果。
どんなロールをまかせられるのか、どの役割を担えるのか。
この一点にすべてが集約されてきます。

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3. 志望動機はあまり深掘られない

若手の場合、志望動機は重視されます。
転職動機やキャリアプランの具体性は成長期待につながるからです。

しかし40代では事情が違います。
面接官は「なぜ転職したいのか?「なぜ当社か?」といった理由よりも、まず「この人に何を任せられるか?」の判断に時間を使いたいと考えます。

そのため、志望動機を過度に作り込みすぎる必要はありません。
もちろん最低限の準備は必要ですが、中心ではないのです。
しっかりした面接官ほど、もっと他のことに時間を使いたいと考えるものです。

(※注)
なお、経験社数が多い方の場合は、それぞれの転職理由をしっかり確認される可能性が高いです。
転職回数が特に多い方の場合、面接官は「定着するのか」「何か問題があるのではないか」と警戒するからです。
そういった方の場合は、これまでのキャリア選択をどう説明するか、キャリアストーリーに一貫性をもたせられているか、を丁寧に準備しておくべきです。
ストーリーが作りにくいようなら、エージェントなどを活用すると良いでしょう。

 

4.即戦力性の判断ポイント

40代以上の求職者の場合、まず企業が気にするのは、「役割」です。

・どのレイヤーで仕事をしてきたか
・ビジネスサイドの意思決定に関与していたか
・トラブル時にどのように動いたか
・その成果を他の環境でも再現できるか

その年齢に対し、適切なレベルの役割をこなしてきたか?という点です。

抽象的な自己PRでは足りません。
「◯◯を担当しました」ではなく、「どの判断をし、どの結果を出したか」まで語れるよう準備しておきましょう。
具体的なエピソードを整理し、役割と責任を明確に言語化しておくことが重要です。

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5.コンサル面接の誤解

なお、コンサル業界を志望する場合、「ケース面接対策を徹底しなければならない」と考える方が多いですが、40代では必ずしもそうとは限りません。
ケース面接は、主に若手層の基礎力を測るテストとして実施されることが多いものです。
40代では実施されない、あるいは比重が低いケースも少なくありません(もちろんファームやポジションによります)。

それよりも見られるのは、
・業界知識
・上流工程の経験
・プロジェクト推進力
です。実際の現場で、どのように価値を出してきたか。ここが問われます。

6.業界知識は必ず問われる

40代であれば、業界理解は当然あるものと見なされます。

・なぜその業界なのか
・業界の構造をどう捉えているか
・最新動向を把握しているか

「よく分かっていません」は通用しません。
若手であれば許容される“勉強中”という立場は、40代には基本的にありません。
業界を語れないことは、即戦力でないと判断される可能性が高いのです。

 

7.最後は人間同士の相性

最終的な判断で大きな比重を占めるのが、相性、人的な意味でのケミカルフィットです。

・基本的な常識があるか
・態度が誠実か
・傲慢さがないか
・若手と協調できるか

ハイキャリアになるほど、スキル差は僅差です。
最後に残るのは、「一緒に働きたいかどうか」。

優秀でも扱いづらい印象を与えれば、選ばれません。
特にフリーランス歴が長い方は、組織人としてのコミュニケーションを忘れていることが多く、注意が必要です。
面接は能力テストであると同時に、人間関係の相性確認の場でもあります。

 

8.よくある失敗例

40代面接で見かける失敗には、一定の傾向があります。

・過去の実績を並べるだけ
・上から目線の受け答え
・抽象的で具体性のない回答
・若手と同じアピール手法

実績は重要ですが、「自慢」ではなく「再現性の説明」であるよう、
ワーディングに注意しながら説明する必要があります。
役割を語らず、結果だけを強調しても、評価にはつながりません。

 

9. まとめ

40代の面接は、「可能性」を示す場ではありません。
徹頭徹尾、即戦力性を示すことが求められます。

準備すべきなのは、志望動機の美しさではなく、自分がどのレイヤーで価値を出せるのかという役割の言語化です。

評価軸の違いを理解し、それに合わせて準備を整えること。
それが、40代の面接を突破するための基本姿勢です。

 

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