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■デスボット:AIによる死者の再現

2026.02.18

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■デスボット:AIによる死者の再現

生成AIにより故人の人格を再現し会話できるとしたら、皆さんは使ってみたいですか?

 

故人が残したメール・SNS投稿・音声メモなどをLLMに学習させることで、
その人の会話スタイルをAIに模倣させることが可能です。
写真や動画も学習させれば、故人がしゃべっているとしか思えないようなAIアバターが完成。
なんなら、WEBに接続しAIアバターを「成長」させることも可能だったりします。

 

ぎょっとするかも知れませんが、これは実は、
「deathbots(デスボット)」や「griefbots(グリーフボット)」と呼ばれる
既に存在しているサービスです。

 

■「パパ、ママ、会いに来たよ」AIで死者を“復活” 中国で新ビジネスが論争に 「冒とく」か「心の救済」か
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1123023?display=1

■読売新聞:故人を生成AIで再現、葬式であいさつ・対話型サービス…依存や死者の尊厳傷つけるリスクも
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250821-OYT1T50128/

 

当然、
・故人は仮に生きていたら再現を望むのか?
・遺族の同意は必要か?
・一般人に公開してもよいのか?
等々、様々な議論を呼び起こしていますが、
これによって癒やされている人々がいるのも事実とのことです。

 

この話を聞いてすぐに思いついたのは、
イエス・キリストのAIアバターです。
聖書を読み込ませるだけでいい。
こんな形でリザレクション(resurrection)が起ころうとは、
誰一人予想してなかったでしょうねぇ。

 

社会生活に弾き直して考えてみても、ニーズがあるのは分かるのです。
たとえば、「事故遺族の気持ちに寄り添う」という文脈で考えれば、
サービスとして肯定されても良い気がします。

ほかにも、生き別れた子供であるとか、
認知能力の低下した両親であるとか、
誰にでも一人は居るであろう そういった存在と会話できるとしたら、
利用したくなる人は必ずいると思います。

 

一方、これを「売る」という行為に抵抗を覚えてしまうのも確か。
最も脆弱な感情、喪失や後悔に触れる領域を、
安易に市場原理に委ねるのは、どうなんでしょう。

 

 

AIはいまや、商業的技術を遙かに超え、
人間倫理の問題に踏み込みつつあるのかも知れません。
また、これまでそれほど議論されてこなかった
「死後のデータ利用の制限」についても本格的な議論の必要が出てきそうです。

 

皆さんはこのビジネス、どう思われますか?

 

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